非特異的減感作療法:ヒスタグロビン注射
当院では、この度、ヒスタグロビン注射による治療を開始しました。
つらい花粉症やアレルギー症状でお悩みではありませんか?
✨ ヒスタグロビン注射とは?
ヒスタグロビン注射は、「非特異的減感作療法」の一つで、アレルギー体質そのものの改善を目的とした治療法です。アレルギー反応の原因となるヒスタミンの放出を抑える働きがあり、くしゃみ、鼻水、かゆみなどの症状の緩和が期待できます。
✅ このような方におすすめです
- 一般的な内服薬(飲み薬)だけでは効果が不十分な方
- 眠気などの薬の副作用が気になる方
- 体質そのものを改善したいとお考えの方
- 花粉症や慢性じんましん、アレルギー性鼻炎でお困りの方
💉 治療の進め方(標準的な例)
治療スケジュール: 通常、週に1~2回程度の頻度で、3~6週間(計6回)を1クールとして行います。
効果:くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状緩和。ただし個人差あり。
効果の持続: 1クール終了後も効果は持続しますが、症状に応じてクール数を増やしたり、期間を空けて再開したりする場合もあります。いったん現れた効果を維持するためには、3~4ヶ月ごとに1回の注射を反復します。
- 開始時期の目安:以下の時期から治療を開始されることをお勧めいたします。
- スギ花粉・イネ科:1月頃から
- ブタクサなど秋の花粉:7月頃から
保険適用: ヒスタグロビン注射は保険適用となります。
(注)別途、診察料や他の検査費用、お薬代がかかります。
⚠️ 注意事項
- 成分である人免疫グロブリンは国内献血由来の血液を原料とする、特定生物由来製品(生物製剤)に分類されるため同意書が必要となります。
- ヒスタグロビンは製造過程において、現在の最高水準の安全対策が行われ、細菌・ウイルスなど理論上は全ての微生物の排除をしています。そのため、1967年に発売以来、ヒスタグロビン注射による感染症の報告はありません。
- 「ヒスタグロビン注射」を含めたヒト組織や血液を原料とした製品を使用した方は、献血を控えることが求められています。
- 生ワクチン(麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘ワクチン)の効果獲得に対しても影響を与える可能性があるため、ワクチン接種からは最低2週間あける必要があります。
- 初診時には、アレルギーの状況や既往歴を確認するため、診察や血液検査を行うことがあります。
- 初めて注射を受ける際は、安全のため院内で一定時間(約15分程度)の経過観察が必要です。
- 副作用:注射部位の痛み、眠気、めまい、頭痛、嘔吐などが稀に発生。
⚠️ 注射を受けることが出来ない方
- 過去にヒスタグロビン注射を打ってショックの既往歴がある方
- 激しい喘息発作時の方
⇒ 症状を増悪させる可能性あるため
- 月経直前および月経中の方
⇒ 一時的に症状を増悪させる可能性があるため
- 妊婦または妊娠している可能性のある方
⇒ 妊娠中の投与の安全性が確立されていないため。
- 著しく衰弱している方
📞 ご予約・お問い合わせ
ヒスタグロビン注射をご希望の方は、お電話または受付にてお気軽にお問い合わせください。